壮絶な人生

高島屋テアトルタイムズスクエアに『INTO THE WILD』を観に行った。
平日の昼間なのに結構混んでて驚いた。
なんで、1人でゆっくり観たかったのにばっちり両隣に人がいてちょっと気が散った。

映画の内容はほんとに凄い。
こんな事をした人が実際にいたのか!?って思った。
ただ、私は映画を観る前までは
彼は自分は死んでしまうかもしれないと分かった上で
アラスカへ行ったのかと思ってたけど実際は違った。
むしろ、自分らしく正々堂々と生きていきたいと強く思っていた。
彼は結局、自然という大きな力に負けてしまうけど、その時にとても大切な事を悟る。
“幸福が現実になるのは誰かと分かちあった時だ”
孤独に死にゆこうとした時だからこそ
アラスカまでの旅路で出会った人達との交流が彼にその事を気づかせた。
人は1人きりでは生きられない。たとえ1人で生きていてもその事に意味は無い。
1人で生きるって何を目的に、何を楽しみに生きるんだろう?
ただ、死ぬまでもくもくと生きるだけならそこに存在意義なんて無い。
家族や、友人っていうのはその分かち合う相手なんだよね。
彼は壮絶な最後を迎えるのに自分は幸せだったと思ってた。
きっと両親の事も許せたんだね。
長い旅路の果てに彼は自由と本当の幸せを手にすることが出来たのかな。
見終わった後こんな事を悶々と考えてしまった。